女性が多く働く業界として代表的なのが介護の世界。そんな中、24時間体制で管理する入居型の介護の仕事に就きながら家庭を支えるのは容易とは言えません。
日々不安定になりがちなシフトは時として深夜にまで及び、スタッフが恒常的に受ける心身への負担やストレスを考えれば、その様な状態で家庭の仕事を両立させる事は極めて難しいと言わざるを得ないでしょう。ようやく日々の仕事から解放され帰宅すれば身体はクタクタで動かず、家事をしようにも身体が全く動かない・・そんなパターンが大半の筈です。
独り暮らしならともかく、助け合える家族がいるのなら自分の健康の為にも家事を協力してもらうべきです。家族同士で分担し合える家事は予め担当を決め、設定したスケジュール表通りに動ける様にしておくと良いでしょう。
また、急なシフトが入った時に残された家族がどう動くべきかをも決めておけば、いざ事が起きて慌てる心配もありません。もちろん手伝える事は家事だけではありません。前述の様にクタクタでとても身体が動かない様な状態で帰宅した時、家族が気遣って動いてくれればそれに勝る喜びは無いでしょう。
人間関係が複雑に入り組む中で、体力も求められる介護の日々を乗り越えるには、家族同士の団欒が大切です。どんなに忙しくとも家族全員で食卓を囲みありきたりの話題でも笑い合えれば、仕事を頑張る糧になっていきます。そうした家族団欒の時間をつくるためにも、母親一人がストレスを抱え込むのではなく、家族みんなで家事を協力し合うことが欠かせないのです。